花びら

両手広げて

舞い降りてくる光の花びら

一枚一枚

受け止めてみよう

受け止められるかな

受け止められるかな

あ、

ダメだった。

ダメだった。

もう一度、

もう一度、

もう一回

もう一回

おいでおいで

僕の手のひらに、

おいでおいで

ひらひら

一枚、一枚

おいでおいで、

花びら、

おいでおいで

桜

桜が笑った

桜が、笑った

微笑んだ、微笑んだ

名も知らない僕に、

微笑んだ、微笑んだ。

ありがとう

待雪草

雪を待っていたんだ

寒いね

寒いね

まだかな

まだかな

雪は、まだ降らないのかな


僕は雪原に一人佇み

コートも着ないで、
ずっと
ずっと

雪が降ることを

ずっと、
待っているんだ

まだかな

まだかな

吐く息が凍り付いても
手がかじかんで感覚がなくなってしまっても

一人、

ただ、一人

凍てつく季節に、
僕は、
一人、
雪が降ることを待ち望んでいるんだ

まだかな、
まだかな、

雪、まだ降らないのかな

眠れない夜に

眠れないんだ

眠れないの

眠れない夜、君は何を想う？

僕はね、

君の事をつい意識的にも無意識的にも考えてしまうんだ

寝ても覚めても、きみの事が

頭から離れない。

ああ…

今夜も眠れそうにないなぁ…

まぁ、いっか…

お月様と

お月様に寄り添って、僕は言ったんだ。

ねぇ、まだ眠い？

もう一度一緒に出かけてみない？

返事は、ない。

また寝ちゃったみたい。

仕方がないな…

じゃあ…僕ももう一眠り

いけないね、いつもこうして寝過ごして

流れ星探すの忘れちゃうんだ

でも、

ちょっとくらいいいよね。

ちょっとだけ、

ちょっとだけ。

あと、

もうちょっと…